ウェスタン・アセット
グローバル国債Q
印刷 印刷
概要
ウエスタン・アセットの東京運用チームは、1990年代より、国内投資信託をはじめ、公的・私的年金など機関投資家向けに長期にわたりグローバル債券アクティブ運用に携わってきました。グローバル国債Q は、こうした長年の運用経験の中で鍛えられた運用哲学とモデルを中心とした投資プロセスに基づき、東京の運用チームが運用する商品です。
グローバル国債Qはベータ・エクスポージャーを最小化すると共にデリバティブを活用したロング・ショート戦略を用いる純粋なレラティブ・アルファ戦略です。
東京運用チームについて
ウエスタン・アセットのグローバル国債Qは東京の運用部門が担当します。アジア・パシフィック運用部門(東京、シンガポール、オーストラリア)統括者の土井 一人が率いる同チームは、長年にわたり同一スタッフでまとまっております。土井は日々の運用戦略に関する責任を負い、また最高投資責任者(CIO)であるスティーブン・ウォルシュにレポートしています。

ウエスタン・アセットの債券運用についてのアプローチは、全ての主要なグローバル市場に投資された分散のきいたポートフォリオ構築を行うことにあります。超過収益は、国別配分、通貨配分に加え、デュレーション、イールド・カーブ戦略によりもたらされます。超過収益の源泉は、それぞれ独立して厳密な分析が行われます。ポートフォリオ運用チームは、独自のクオンツ・モデルに運用チームの定性判断を加えることで、相対的に投資魅力度の高い、最適なリスク・リターン特性を有するポジションを決定します。各戦略のインフォメーション・レシオは1以下ですが、戦略の独立性および低い相関関係からみて全体としてインフォメーション・レシオは1以上となります。

グローバル国債Q運用に関し、ウエスタン・アセットはマクロ経済分析に基づく金利の「フェアバリュー」と、マクロ経済の状況および金融市場環境の変化によってもたらされる「モメンタム」の両方を適切に捉えるように努めるとこが重要であると考えています。

グローバル国債Qの運用プロセスは以下の項目により構成されています。
  1. 超過収益の源泉
       a. 通貨配分
       b. 国別配分
       c. グローバル・デュレーション
       d. イールド・カーブ
  2. リスクバジェット・プロセス
  3. モデルポートフォリオ構築プロセス
  4. お客様のポートフォリオ構築プロセス
  5. リスク管理とモニタリングのプロセス
それぞれの戦略についての詳細は戦略名をクリックしてください。
     
ポートフォリオの通貨配分について以下のモデル・ファクターにつき、徹底的に分析・議論、モニターされます。
  • 景気モメンタム:その国の経済の短期トレンドはどうなっているか?
  • 景気の強さ:その国の経済はどの程度強いか?
  • 潜在成長率:その国の潜在成長率はどの程度か?
  • キャリーの考慮:各国の金利差はどの程度か?
  • 株価評価:各国の株式市場の投資魅力度はどの程度なのか?
通貨戦略においても、ファンダメンタルズ分析が極めて重要だと考えています。なぜなら、為替レートは、各国の現地資産(金利、株式、実体経済)の期待利回りの差を反映し、また各国の現地資産の本源的価値は主として、それぞれの経済のファンダメンタルズにより決定されると考えられるからです。同時に通貨市場の動きは市場テーマに振り回されるなど気まぐれであるため、グローバル経済動向や各国経済の状況を理解することが非常に重要です。

これら5つのモデル・ファクター分析を通じて、運用チームは、ある国の通貨の強弱や相対的な魅力度についての情報を把握します。モメンタム、経済力、そして潜在GDPに関する分析は、各国への直接投資についての情報を提供します。またキャリー分析は、各国通貨の潜在需要についての情報をもたらします(「キャリー」とは、一定期間市場環境に変化がないとした場合に、その期間内に投資対象から得られるリターンのことです)。つまり、キャリーが高いほど通貨の需要が強いということになります。また、各国の株式市場を分析することによって、その通貨市場への潜在的なキャッシュフローについての情報を得ることができます。つまり、株式市場から得られるリターンが好調な国の通貨ほど上昇する可能性が高いというわけです。このように、それぞれのファクターを見ることで各国通貨への期待キャッシュフローについての情報を得ることができ、相対的な通貨のバリュエーションの判断材料が提供されます。

通貨市場は、多様な参加者が必ずしもリターンの最大化を目指して市場に参加しているわけではない(例.中央銀行、企業・旅行の実需等)点で、かなり非効率性な市場であると考えられます。弊社は運用チームの考える通貨市場の変動要因を体現した規律のあるモデル運用アプローチによって、通貨市場における非効率性から超過収益を獲得できると考えています。

通貨市場において超過収益を獲得するためには以下の二つの鍵になる要素があると考えます。

  1. 投資対象となるグローバル経済および各国の経済の状況、景気サイクルの十分な理解
  2. 通貨の動きをモニター、分析した上で、投資判断を行うために規律あるモデル運用手法の利用
アクティブ通貨戦略において、ウエスタン・アセットは、規律のあるモデル運用手法は伝統的な定性判断のみのアプローチよりも優れていると考えます。なぜなら、通貨市場において真の相対バリュエーションを評価することは、その複雑さから極めて困難であると考えるからです。例えば、各通貨レートは単に2カ国の双方の影響のみによって決定されるのではなく、各国の他の多くの要因が作用します。

以下の理由からクォンツ的なアプローチを取ることが通貨の運用を行う上で非常に重要です。

  • 運用チームは、全体的な(2通貨間にとどまらない)相対価値評価の仕組みを理解することができます。
  • 運用チームは、事前に設定された一連の重要なファンダメンタルズ要因に注目し、その分析結果に忠実に従うだけでなく、事後的に科学的、実証的観点から投資の意思決定を客観的に見直すことができます。
  • 運用チームは、分散投資を追求できます。分散は、リスク管理上ひとつの重要な要素ですが、通貨市場ではリスク構造が他の資産クラスに比べ不安定なため、分散の重要性が一層高まるのです。
他の戦略同様、通貨配分戦略においても、弊社はモデルの分析結果にポートフォリオ運用チームのもつ定性判断を融合して、最適なリスク/リターン特性を追求できる相対価値ポジションを決定します。このように、モデル分析の結果にファンダメンタルズについての価値判断を重ねる、つまりジャッジメンタルな判断を施すことによって、リスク・シナリオ、市場テーマ、ボラティリティや各要素の相互関係の変化といった、モデルからだけでは得られない一定の項目を考慮した上で最終的な戦略を決定します。
ポートフォリオの国別配分について以下のモデル要因が厳密に分析・議論、モニターされます。

モメンタムモデル:

  • ビジネス周期 :ビジネス周期はどこにあるのか?
  • 期間プレミアム:長期金利と短期金利の格差は?
  • 為替: 通貨は強くなっているのか、それとも弱まっているのか?
  • リバーサル: 相対的観点から、別の国への資産回帰を考慮すべきか?
バリュエーションモデル:
  • 政策金利予測:潜在成長率に対する予想アウトプット・ギャップは?目標インフレ率に対する予想インフレーションギャップは?
  • 市場が織り込む政策金利の変更:市場が期待する金利水準は?
  • 将来のアウトプット・ギャップ、インフレーションギャップの観点からの政策金利へのプレッシャーがバリュエーションモデルにより理解されます。
通貨配分戦略と同様に、各モデル・ファクターを分析することで、国別配分戦略に必要な相対金利変化について、金利のモメンタムとバリュエーションの観点から予測します。
ポートフォリオのグローバル・デュレーションでは以下のモデル・ファクターが厳密に分析・議論、モニターされます。

モメンタムモデル:

  • 商品価格
  • 景気先行指標
  • 債券対株式
バリュエーションモデル:
  • 政策金利予測:潜在成長率に対する予想アウトプット・ギャップは?目標インフレ率に対する予想インフレーションギャップは?
  • 市場が織り込む政策金利の変更:市場が期待する金利水準は?
  • 将来のアウトプット・ギャップ、インフレーションギャップの観点からの政策金利へのプレッシャーがバリュエーションモデルにより理解されます。
ポートフォリオのイールド・カーブ戦略ついて以下のモデル要因が厳密に分析・議論、モニターされます。

モメンタムモデル:

  • ビジネスサイクル
  • 市場ボラティリティ
  • インフレ不確実性
  • イールドボラティリティ
バリュエーションモデル:
  • 政策金利予測(需給ギャップ、インフレーションギャップ)
  • 市場が織り込む政策金利の変更
標準的な各戦略のリスクバジェットは下段の表です。また、各戦略のリスク量の範囲は以下のとおりです。ガイドラインやベンチマーク、及びリスク・リターン・プロフィールのご要望に応じて、リスクバジェットの調整を行います。
  • 通貨配分: 0%から90%
  • 国別配分: 0%から70%
  • グローバル・デュレーション: 0%から20%
  • イールド・カーブ: 0%から20%
超過収益の源泉 リスクバジェット リスク(標準偏差) 期待超過収益
通貨配分 45% 1.3% 1.0%
国別配分 35% 1.2% 0.7%
グローバル・デュレーション 10% 0.6% 0.2%
イールド・カーブ 10% 0.6% 0.2%
合計 100% 2.0% 2.1%
- リスクバジェットは、各戦略に配分されるリスクの割合を示します(中心値)。
- リスク(標準偏差)は、各戦略のリスクです(中心値)。
- 期待超過収益は、各戦略の期待超過収益値です。

各戦略に配分されるリスクバジェットは、各戦略の期待超過収益率と整合的です。例えば超過収益の80%は通貨配分と国別配分で構成されており、目標リスクの配分と整合的な水準となっています。

配分比率は事前通知なしに変更されることがあります。

Q:  グローバル国債Q 戦略の運用哲学は?
A:  ウエスタン・アセットのグローバル国債Qへの投資アプローチは、独自のモデルによる厳格な定量判断に経験豊富なポートフォリオ・マネージャーの定性的判断を組み合わせた市場予測が特徴です。すなわち、定量モデルによるマーケットの普遍的な変動要因の分析を軸に、定性判断によりその時々の市場環境の特殊要因や構造変化への対応をしています。超過収益の源泉は、主要通貨及び債券市場の相対価値分析に基づいた国別配分と通貨配分の主要戦略に加え、デュレーションとイールド・カーブ等の多様かつ独立した戦略から成ります。
Q:  グローバル国債Q 戦略の運用目標は?
A:  超過収益目標の水準は、3-5年の期間においてベンチマークに対して年率100-400bpの範囲内で、お客様のリスク・リターンのご要望に応じて、柔軟な設定が可能です。
Q:  グローバル国債Q 戦略の推奨ベンチマークは?
A:  ベンチマークは柔軟に設定が可能です。標準的なベンチマークは以下の2つです。
a) シティグループ世界国債インデックス(WGBI)
b) キャッシュ同等のベンチマーク
Q:  モデルポートフォリオの構築方法は?
A:  運用チームは市場予測に基づいて月次のミーティングでモデル・ポートフォリオを決定します。その際、AxiomやPOINT等のリスク管理システムとは別に、運用戦略間のリスクバジェットを可能とするため、運用戦略と整合性的である自社開発のリスクモデルを活用しています。例えば、当プロダクトのリスクモデルの分解項目は、通貨、及び金利(内訳は、グローバル金利変化、国別の相対金利変化、満期構成)となっています。また、リスク量を管理するだけでなく、リスクの性質についてもファクター分析などで把握し、必要に応じてコントロールします。例えば、ボラティリティや原油価格に対するポートフォリオの感応度分析です。加えて、リスク量についても、過去のデータからの推計をベースにしつつも、あくまで、将来ポートフォリオが直面するリスクを調整するという観点からリスク管理を心がけています。
Q:  このモデルポートフォリオ構築過程におけるその他の特徴は?
A:  ポートフォリオ・マネージャーはモデル・ポートフォリオに基づき、顧客ポートフォリオの構築も行います。また、ポートフォリオの各種計数管理、リスク管理、ガイドライン及び運用制約の確認を行う担当者がポートフォリオ・マネージャーをサポートとし、迅速なリバランスを可能とするとともに、ポートフォリオ・マネージャーは業務時間の大層を運用業務に費やすための組織対応が図られています。
また、モデル・ポートフォリオ構築プロセスにおける主要なポイントは以下のとおりです。
  • ポートフォリオ全体のリスク
  • 通貨配分、デュレーション、国別配分略(主要国のデュレーション)のリスク・バジェット
  • 相対金利予測におけるモメンタム予測とバリュエーション予測のウエイト
  • 通貨配分リスク
  • 債券リスク(グローバル金利ボラティリティー・リスク、相対金利ボラティリティー・リスク)
  • ベータとデュレーション
Q:  市場の見通しが決まった後に行われる最適化のプロセスは?
A:  市場判断を基にした最適化の結果をもとに、戦略ごとにモデル・ポートフォリオが構築されます。このプロセスにおいては、以下の項目が決定されます。
  • 通貨配分のウエイト
  • 国別・地域別配分または国別のデュレーションのアクティブ度合い
  • ポートフォリオ全体のデュレーション水準
Q:  顧客ポートフォリオの構築方法は?
A:  モデル・ポートフォリオに沿って、個別銘柄ベースで顧客ポートフォリオを構築します。
Q:  リスク管理およびモニタリングの方法は?
A:  運用計画及びモデル・ポートフォリオ構築時に決定したポートフォリオ全体、及び各戦略のリスクは、顧客ポートフォリオにおいて厳密かつ継続的に行われ、日常的な運用プロセスの重要な要素となっています。
投資一任契約および金融商品に係る投資顧問料(消費税を含む)
目標超過収益がベンチマーク比+200bps以下の場合: 固定報酬 100億円以下の部分:年率 0.315%、100億円超の部分:年率 0.1575%
目標超過収益がベンチマーク比+200bps超の場合: 固定報酬 100億円以下の部分:年率 0.42%、100億円超の部分:年率 0.21%

有価証券の売買又はデリバティブ取引の売買手数料を運用財産の中からお支払い頂きます。投資信託に投資する場合は信託報酬、管理報酬等の手数料が必要となります。これらの手数料には多様な料率が設定されているためこの書面に記載することはできません。デリバティブ取引を利用する場合、運用財産から委託証拠金その他の保証金を預託する場合がありますが、デリバティブ取引の額がそれらの額を上回る可能性があります。その額や計算方法はこの書面に記載することはできません。投資一任契約に基づき運用財産の運用を行った結果、金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動により、損失が生ずるおそれがあります。損失の額が、運用財産から預託された委託証拠金その他の保証金の額を上回る恐れがあります。個別交渉により、一部のお客様とより低い料率で投資一任契約を締結する場合があります。

過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。当資料は情報の提供のみを目的としており、作成日におけるウエスタン・アセットの意見を反映したものです。ウエスタン・アセットは、ここに提供した情報が正確なものであるものと信じておりますが、それを保証するものではありません。当資料に記載の意見は、特定の有価証券の売買のオファーや勧誘を目的としたものではなく、事前の予告なく変更されることがあります。当資料に書かれた内容は、投資助言ではありません。ウエスタン・アセットの役職員及び顧客は、当資料記載の有価証券を保有している可能性があります。当資料は、お客様の投資目的、経済状況或いは要望を考慮することなく作成されたものです。お客様は、当資料に基づいて投資判断をされる前に、お客様の投資目的、経済状況或いは要望に照らして、それが適切であるかどうかご検討されることをお勧めいたします。お客様の居住国において適用される法律や規制を理解し、それらを考慮する責任はお客様にあります。無断で当資料のコピーを作成することや転載することを禁じます。