ウエスタン・アセットでは、定量分析およびリサーチ力の強化を目的として、多様な外部システムならびに自社開発システムを利用しています。詳細なポートフォリオ分析や銘柄分析を行うことで、情報の精度向上、また、分析ツールの強化にもつながっています。
様々なポートフォリオのリスクを計測するために多くのモデルが使用されていますが、計量モデルはそれがよりどころとする前提が正しいという範囲において利用価値があると考えています。したがって、経験に基づく高水準の分析やモニタリングがモデルのアウトプットに適用されて初めてデータの有効性が増すという考えに立っています。
当社のポートフォリオ・マネージャーは、さまざまなレポートをポートフォリオのリスク評価に使用します。類似のガイドラインとベンチマークを持つアカウント間の整合性確認に活用しています。各ポートフォリオにおけるリスク量が各顧客のリスク･リターン目標に合致した水準であることと、運用部がポートフォリオで採用している戦略や投資テーマから期待されるリターンがそのリスクに見合ったものであることが重視されます。日次プロセスにより、キーレート・デュレーション、スプレッド・デュレーション、コンベクシティ、利回り、通貨エクスポージャー等、証券毎のリスク特性の評価を行っています。全体的なポートフォリオ・リスクはリスクモデルにより推定され、ポートフォリオの構成の決定に活用されます。
当社ではリアルタイムでデータ分析を実施しています。この分析は、世界中の拠点において実施され、ポートフォリオの保有状況の徹底したレビューが行われます。セクターおよびサブセクターの集中度、リスクファクター分析、およびキーレート・デュレーションなどが分析の対象となります。
外部システムならびに自社開発システムを組み合わせた総合リスク・システムを用い、トラッキング・エラー、期待ショートフォール、バリュー・アット・リスクなどをモニターし、トップダウンのポートフォリオ・リスクを分析します。定量の分析モデルは市場が通常の状態にある場合役立ちますが、テール・リスクについてもストレステストを行い、シナリオ分析、ドローダウン分析などを行っています。
